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アーク溶接(MAG・MIG)を施行する上での基本
Ⅳ. 溶接電流と移行形態について

 MAG溶接では、ショートアーク移行、遷移移行、スプレー移行(CO2は不可)の3つの移行形態で溶接することが出来ます。ワイヤ径と適正板圧及び使用電流範囲を概略表4に示します。

表4. ワイヤ径と適正板厚及び使用電流範囲について

ワイヤ径
(㎜φ)
適用板厚
(㎜)
使用電流範囲(A)
短絡移行領域 遷移移行領域 スプレー移行領域
0.9 0.8~3.0 80~140 140~180 180~250
1.2 1.6以上 100~210 200~270 280~380
1.4 2.3以上 140~230 220~290 300~420
1.6 4.5以上 180~250 240~330 340~450


アーク電圧の設定について
 定電圧特性の電源を用いるMAG溶接の溶接条件の設定では、アーク電圧の調整が最も重要といえます。炭酸ガス溶接時の溶接電流調整ダイヤルをそのままの位置にして、被包ガスのみを炭酸ガスより20%CO2+Ar混合ガスに切り替えた場合の、20%CO2+Ar混合ガスの適正アーク電圧は一般に次のようになります。
 Ar混合ガス(20%CO2+Ar)において、一般的にアークが安定した状態とは次のようになります。
・短絡移行領域では、CO2に比べ1~3V下げた状態。
・ 遷移移行領域では、CO2に比べ1~3V下げた状態。
・ スプレー移行領域では、CO2に比べ2~5V下げた状態。

 Ar混合ガス(20%CO2+Ar)溶接の、移行形態別のアーク電圧の算出近似値を次に示します。
○ショートアーク時(80~180A)
アーク電圧(V)=0.03×溶接電流(A)+14±1.5

○遷移移行時(180~260A)
アーク電圧(V)=0.1×溶接電流(A)±2

○スプレー移行時(260~350A)
アーク電圧(V)=0.03×溶接電流(A)+22±2

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